優雅に舞う天使と花(加筆修正版:更新中)

２人で夕食を美味しく堪能した後

優雅さんが今度はバスルームへ行った。

その間に私は食器を洗って片付けて

聖ちゃんにメールを入れるとすぐに返事が来た。

ーー「…“赤羽主任が金曜日なのに
諸用で休暇取って東京に来たとか
篠村さんの居場所がわかった瞬間の
赤羽主任の慌てた顔を初めて見た。”って彼が言ってたよ。
それを聞いて私も赤羽主任は相当舞ちゃんの事好きなんだなって思ったから会えて良かった！！
今回の事は彼も内緒にしてくれるから大丈夫だよ。
じゃあ、仲良くね！！」ーー

優雅さんの慌てた顔なんて私…見た事ない。

そんなに私の事を心配してくれたの？

何だかココロがじんわりと温かくなって

嬉しくて涙が出そうになる。


携帯を仕舞ったと同時に

優雅さんがバスルームから戻ってきた。

「…お茶貰うよ。」

優雅さんはそう言ってキッチンに向かった。

お茶をコップに入れて飲む優雅さんを見ながら

さっきの聖ちゃんからのメールを思い出した。

こんなにクールで仕事では厳しくて

慌ててるところも動揺してるところも

決して見せた事のない人が私の為に…。

嬉しさと恥ずかしさで胸がドキドキした。