優雅に舞う天使と花(加筆修正版:更新中)
「………!!」

驚くまもなくすぐに優雅さんの熱い舌が割り込まれる。

そして後頭部を強く引き寄せられた。

口内を引っ掻き回されそうなほど

優雅さんの舌が絡みつく。

「……んんっ。」

たまらずにギュッと優雅さんのシャツにしがみつく。

優雅さんの肩がピクッと震え

何かに気づいたかのように唇が慌てて離された。


軽く上がる息を抑えながら

「……悪い。稲垣と森谷にちょっと嫉妬した。」

そう言って、優雅さんは

軽く“チュッ”とキスを落とすと

「…シャワー行って来い。
これ以上やると…抑えられなくなる。
それにまだ、何も話を聞いてないからな。
……わかったら、早く行って来いよ。」

と、私をバスルームへ行くように急かした。

***

やがてシャワーを済ませ

ルームウエア代わりのワンピースを着て

乾かした髪をシュシュで右横に束ねた私は

リビングに戻る。

いつのまにかスーツから

カットソーとジーンズ姿に着替えていた

優雅さんがテーブルに出来上がった料理を並べていた。

私に気づいた優雅さんは

「…おいで。」

と手招きした。

「…はい。」

私は優雅さんの傍に駆け寄る。

香ばしくて美味しそうな匂いが

体内で停滞していた私の食欲を促し、刺激した。
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