優雅に舞う天使と花(加筆修正版:更新中)
「……舞花…泣くなよ。
本当に誤解だから。
噂なら俺もアイツも聞いた事あるけど
くだらないって笑ってたぐらいだ。」

優雅さんは私の涙を指で拭いながら

「……泣くなよ。」

と困惑したような顔で私を見つめているけど

私の涙が止まらなかった。

「…うっ………見てて辛かった、複雑だった。
私は優雅さんの彼女なのに…。
あの時2人に近づけなくて
声をかけれない空気を感じてしまった。
遠くから2人を見てる事しか出来なかった…。
あの日、あの時…。
私は何だか立ち入れない壁を感じて
玲花さんが本当に羨ましくて…嫉妬してた。
私は優雅さんが好きなのに…。
私だけ見ていて欲しいのに…。
遠い距離感に胸が痛くて苦しくて…。」

「………。」

「だから…優雅さんとあの日の夜
一緒に過ごすはずだったのに
私…何だか優雅さんの顔が見るのが恐くなって
あの時の玲花さんを思い出してしまうんじゃないかって
2人の様子を思い出してしまうんじゃないかって。
だから…私は…東京へ逃げるように帰ってしまった。」

あの日の嘘がバレてしまう。

仕事で帰ったのではなく

玲花さんへの嫉妬で優雅さんの顔を見るのが恐くなって

逃げてしまった事が…。

それでも私は本当の事を言ってしまった。
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