優雅に舞う天使と花(加筆修正版:更新中)
「…あっ、ごめんなさい!!」
私は慌てて
パッと掴んだままの手を離すと
「……是非教えて下さい!!
私は…赤羽さんと
電話もメールもしたいです!!」
そう言って
制服の内ポケットから携帯を取り出し
赤外線にて赤羽さんと
番号とアドレス交換をした。
お互いの登録を済ませた後
赤羽さんは携帯を再び仕舞うと
「…篠村…ハッキリ言っておくが
俺はそんなマメな男じゃない。
返信も電話も遅れる事はザラだと思え。
…今の俺は
お前を部下以上には見れない。
本社に行っても先の事はわからない。
だから、公私混同したり
仕事が手につかなくなるほど
ウジウジ悩まれるのは迷惑だし嫌いだ。
他に好きな奴や彼氏が出来たら
俺に遠慮なくそっちへ行け。
…俺に期待はするな…わかったな?」
そう言って私の頭をポンポンと
優しく撫でた赤羽さんは
今度こそ私に背を向けると
部屋を出て行った。