昨日、学校一の不良に壁ドンされちゃいました!




「そう?俺、苦いもののほうが嫌い」

「ええ!コーヒーとか好きそうなのに……」

「ああ、よく言われる。朝起きて1杯、とか。俺、朝は水飲むんだけどな」



凌我は、自分がそう言われる理由を知らないのかな?

不思議そうな顔をして言う凌我に、あたしは笑ってしまった。


あたしは、凌我にコーヒーを飲みそうと言った人の気持ちが、よく分かる。

いっつも飲んでそうだもん。
逆に、甘いものとか食べなさそう。


そうこうしている内に、店員さんがおぼんを持ってやってきた。


「お待たせ致しました。苺Wチョコパンケーキとクリーム&チョコパンケーキです」

「おぉ!」


あたしは声を上げて、目の前に置かれたパンケーキを見つめた。

きっと、今のあたしの目はキラキラと輝いているんだろう。


見るからにふわふわなパンケーキの上に、チョコソースがドバァッと今にも溢れそうなほどかかっていて、その上に苺が、1,2,3,4,5,6・・・たくさん乗っている。

パンケーキの間にも、苺に生クリームが挟まれていた。



「ふっ」

前から、そんな微かな笑い声が聞こえ、その方向を向いた。


「え・・・」


また、だ。

不意打ちで、凌我の笑顔。


胸が、大きく脈を打った。

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