猫の世界と私
瑛祐は、結愛を思い出し涙する日々が減った時から考えていた。
結愛との出来事、話したことは思い出す。
けれど、日に日にどんな声だったのか、分からなくなり、全て思い出の中の結愛の声はイメージになっていた。
そして、それは結愛の表情にまで及ぶ。
写真を見れば、その顔は思い出すことが出来る。けれど、怒った顔、泣いた顔、笑った顔、生きた表情というものが思い出せない。
結愛を想う気持ちは、あの時と変わらないのに、時間は過ぎて生活も変わっていく。結愛の時間はあの時から止まっているのに、瑛祐の時間は動いて、そして結愛の前を進んでいる。
そのことを瑛祐は、申し訳なく思っていた。
だからこそ、瑛祐は未来の想いを受け止めることが出来なかった。
「…結愛さんの声…思い出せないかもしれない。けど、瑛祐君には、結愛さんとの思い出がちゃんと生きている。ちゃんと、瑛祐君の中で生きてるよ。私の…私の想いは後でも構わない。でも、私の想いをなかったことにはしないで。今までどおりでいいの。今までどおり、こうして色々な所に瑛祐君と行きたい。私の想いは、心の中に留めて置いてくれるだけでいいから…」
「……わ、分かった…でも、本当にそれでいいのか?」
「それでいいの」
「ごめん…そして、ありがとう…」
完全にではないけれど、未来の想いは瑛祐の心の中に留まった。
想いを伝え、今までどおりの関係でいれることに、未来は安堵していた。
それは表情にも現れ、優しげな笑顔を見せている。
瑛祐は、その笑顔を見て少し、心が和んだ。
結愛との出来事、話したことは思い出す。
けれど、日に日にどんな声だったのか、分からなくなり、全て思い出の中の結愛の声はイメージになっていた。
そして、それは結愛の表情にまで及ぶ。
写真を見れば、その顔は思い出すことが出来る。けれど、怒った顔、泣いた顔、笑った顔、生きた表情というものが思い出せない。
結愛を想う気持ちは、あの時と変わらないのに、時間は過ぎて生活も変わっていく。結愛の時間はあの時から止まっているのに、瑛祐の時間は動いて、そして結愛の前を進んでいる。
そのことを瑛祐は、申し訳なく思っていた。
だからこそ、瑛祐は未来の想いを受け止めることが出来なかった。
「…結愛さんの声…思い出せないかもしれない。けど、瑛祐君には、結愛さんとの思い出がちゃんと生きている。ちゃんと、瑛祐君の中で生きてるよ。私の…私の想いは後でも構わない。でも、私の想いをなかったことにはしないで。今までどおりでいいの。今までどおり、こうして色々な所に瑛祐君と行きたい。私の想いは、心の中に留めて置いてくれるだけでいいから…」
「……わ、分かった…でも、本当にそれでいいのか?」
「それでいいの」
「ごめん…そして、ありがとう…」
完全にではないけれど、未来の想いは瑛祐の心の中に留まった。
想いを伝え、今までどおりの関係でいれることに、未来は安堵していた。
それは表情にも現れ、優しげな笑顔を見せている。
瑛祐は、その笑顔を見て少し、心が和んだ。