猫の世界と私
「はぁ、着いた…」



茜色に染まった教室にたどり着くと、直ぐに扉を閉め、結愛はそこに座り込んだ。
その様子を見て、未来が心配そうに駆け寄る。



「ちょっ…大丈夫?結愛?」



未来は結愛の顔を覗き込み、様子を伺う。
その横に黄緑色の瞳を持った猫が座っている。
結愛は未来と目を合わせると、大きく深呼吸をして頷いた。
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