°°ワガママの果て°°
「今?お前と一緒にいる今この瞬間?」
「う~ん……全体的に♡」
「お前と一緒にいる今この瞬間スゲ~幸せだよ」
言葉の中にある切なさを感じとりながら唇を噛みしめた。
サラッと言ってくれた一言が痛いほどココロに入ってくるのは同じ気持ちだから。
”悟くんと一緒にいる今この瞬間”
それは温かくて優しくて愛おしさが溢れる。
”幸せな時間”
またね。
と手を振った後はただの現実。
この温かい幸せとは違う場所で日常を送る。
噛みしめた唇をグッとしていなければ
涙が溢れそうだった。
ギュッともう一度強く握り返してくれた悟くんの手をわたしも同じ強さで握り返した。
「わたしも幸せ♡」
想いを口にするたび不思議なくらい溢れてしまう涙。
悟くんの肩で静かに流すのは
もう何度目だろう。
この幸せな瞬間がいつか
終わってしまうのではと怖くなる。
霞んだ先に未来が見えているようで…
真っ暗闇ならまだ恐れず進んでいたかもしれない。
悟くんも誰も知らない真実を
わたしは必死に隠してさまよっている。
「う~ん……全体的に♡」
「お前と一緒にいる今この瞬間スゲ~幸せだよ」
言葉の中にある切なさを感じとりながら唇を噛みしめた。
サラッと言ってくれた一言が痛いほどココロに入ってくるのは同じ気持ちだから。
”悟くんと一緒にいる今この瞬間”
それは温かくて優しくて愛おしさが溢れる。
”幸せな時間”
またね。
と手を振った後はただの現実。
この温かい幸せとは違う場所で日常を送る。
噛みしめた唇をグッとしていなければ
涙が溢れそうだった。
ギュッともう一度強く握り返してくれた悟くんの手をわたしも同じ強さで握り返した。
「わたしも幸せ♡」
想いを口にするたび不思議なくらい溢れてしまう涙。
悟くんの肩で静かに流すのは
もう何度目だろう。
この幸せな瞬間がいつか
終わってしまうのではと怖くなる。
霞んだ先に未来が見えているようで…
真っ暗闇ならまだ恐れず進んでいたかもしれない。
悟くんも誰も知らない真実を
わたしは必死に隠してさまよっている。