先輩とアタシ


「違うくないよ。小夜鈍すぎ。」


アタシの頭をピシッと叩いて呆れ顔の尋佳。


鈍すぎって言われても、違うと思うんだけどな。


部活が終わって家に帰って、先輩にメールをする。


【旅行楽しかった?
もうすぐこっちに着くの?】


お母さんにご飯だと言われて、居間に行った。


先輩からメールが来てるか気になって、急いでご飯を流し込み、部屋に戻る。


携帯を開いてメールを確認。


先輩から


【楽しかったけど寂しかった。
あと一時間くらいで学校に着くよー。
明日楽しみにしてる。
十時ぐらいに小夜の家に迎えに行きます!】


あと一時間ってことは、9時くらいかな?


【今日はゆっくり休んでね。
アタシも楽しみ!待ってるね。】


明日は先輩の家でまったりする予定。


やっと会えるね先輩。


4日間でこんなに寂しいなんて、アタシは先輩が居なくなったら、本当に死んでしまうかも。


なんて思いながら、明日着ていく服を選んで、眠りに着いた。



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