イージーラブじゃ愛せない
「もーその話は終わり。大丈夫だよ、心配してもらわなくったって。私だって子供じゃないんだから危ない男とは寝ないよ」
「危なくない男となら寝るワケ?」
「そんなのその時になってみなくちゃ分かんないっしょ。てか、それこそあんたに言われたくない。成瀬先輩と寝た私より、出会って3日の子と寝たあんたの方がよっぽど軽いよね」
「俺のは一応恋なんだよ!でも柴木ちゃんのは違うじゃん!好きでもない男ととか!」
「あっそ。インスタントな恋人と職場の先輩と、まあどっちでもいいや。価値観の違いじゃん。だからこの話はもうおしまい」
ジョージの感情が高ぶってきたのが分かったので、私はこれ以上面倒くさい事になる前にベンチを立つ。けれど。
「まだ話終わってないっての!」
ガッツリとジョージに両肩を掴まれてしまった。うげ。
あまりのしつこさに、いい加減私も堪忍袋の緒が切れる。
「ウザい!しつこい!なんなのジョージ!あんた私をどうしたいワケ?」
手に持っていたコーヒーの空き缶を、怒りに任せて地面に叩き付けてしまった。カーンといい音がして跳ねた後、缶はコロコロと地面を転がっていく。いかん、後でちゃんとゴミ箱に入れなきゃ。けれどジョージは
「だから俺イヤなんだって!柴木ちゃんが男と寝たりするの!」
怯むことなく食い下がってくる。