イージーラブじゃ愛せない


「えっ!?寝たの!?寝ちゃったの!?」


泡まみれになった口を拭いながらりんがズイズイと尋ねてくる。


「昨日ご飯行って、酔いつぶれちゃって、目が覚めたらホテルだった」

「そ、そんな淡々と!!」


りんが大げさにのけぞって驚き、その隣の席で風間くんはどうしていいのか分からない顔をしている。

そして私の隣ではジョージがうなだれて頭を抱えていた。


「付き合わないの?」


どこか遠慮がちに聞いてきた風間くんに、私はトマトサワーを飲みながら

「付き合わないね。だって好きでもないし」

コックリと頷き答えた。


「好きじゃないのに寝ちゃったの!?」


再びズイズイと尋ねてきたりんに

「まあ、そういう事もありますがな」

と笑って返すと、彼女は自分のおでこをペチンと叩き

「柴木ちゃ~ん」

と、嘆くようにのけぞって椅子に座りなおした。
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