黄昏の特等席
グレイスが恥ずかしがっていると、エメラルドがグレイスの顔が赤いことを指摘してくる。
熱のせいであることを言っても、エメラルドは信じていない。
「本当だからね・・・・・・」
「そういうことにしよう・・・・・・」
嫌な言い方をされて文句を言いかけたとき、スープを掬ったスプーンと歯がぶつかって、零れてしまった。
「あっ!」
「アクア! 大丈夫か!?」
火傷の心配をされたものの、幸いどこも火傷を負っていない。
こんな風にエメラルドが心配してくれるので、胸がじんわりと熱くなった。
「大丈夫だよ」
「・・・・・・だったらいい」
安堵の溜息を吐いたエメラルドに残っているスープを求めると、さっきより慎重に口に運んだ。
スープの皿が空になり、昨日と同じように薬を飲んだ。
「スープだけで満たされたのか?」
「うん」
これ以上、他の食べ物を食べることができない。空腹になったら、そのときに食べることを伝えて、本の続きを読もうとする。
しかし、またもエメラルドがグレイスの邪魔をして、無理矢理ベッドに寝かせようとする。
これ以上酷くなることだって考えられるので、読書は元気になってからするように念を押された。
熱のせいであることを言っても、エメラルドは信じていない。
「本当だからね・・・・・・」
「そういうことにしよう・・・・・・」
嫌な言い方をされて文句を言いかけたとき、スープを掬ったスプーンと歯がぶつかって、零れてしまった。
「あっ!」
「アクア! 大丈夫か!?」
火傷の心配をされたものの、幸いどこも火傷を負っていない。
こんな風にエメラルドが心配してくれるので、胸がじんわりと熱くなった。
「大丈夫だよ」
「・・・・・・だったらいい」
安堵の溜息を吐いたエメラルドに残っているスープを求めると、さっきより慎重に口に運んだ。
スープの皿が空になり、昨日と同じように薬を飲んだ。
「スープだけで満たされたのか?」
「うん」
これ以上、他の食べ物を食べることができない。空腹になったら、そのときに食べることを伝えて、本の続きを読もうとする。
しかし、またもエメラルドがグレイスの邪魔をして、無理矢理ベッドに寝かせようとする。
これ以上酷くなることだって考えられるので、読書は元気になってからするように念を押された。