黄昏の特等席
彼はいつだって優しくしてくれる。それは何かの利益のためにしていることでないことはわかる。
「・・・・・・わからないか?」
「教えてよ・・・・・・」
「そりゃあ、大切な女だからな。優しくしたくなるさ」
苦しんでばかりいるグレイスを見るのは嫌だから、エメラルドは力になりたいことをグレイスに言った。
「アクア・・・・・・」
「はい」
「私と一緒にいるときくらい、力を抜いたらいい」
無理をしてしまうと、また前のように倒れてしまう恐れがあるから。
「何も怠惰でいるように言っていない。頑張っているアクアも好きだ。だからこそ、無理をしてほしくないんだ」
「あっ・・・・・・」
目を閉じているエメラルドが顔を近づけ、グレイスの唇と重ねる。
驚いたグレイスが半歩後ろに下がろうとすると、エメラルドの腕がグレイスに絡まり、さらに引き寄せる。引き寄せられて、熱と痺れを感じているグレイスは抵抗できなくなり、彼と同じように目を閉じた。
互いの唇が離れたときに甘い吐息が零れ、エメラルドは目を潤ませているグレイスを覗き込んでいる。
「目を逸らすことないだろ?」
「だって、急に・・・・・・」
自分は今、どんな顔をしているのだろう。
「君が悪い・・・・・・」
「どうしてよ?」
「そりゃあ・・・・・・」
「・・・・・・わからないか?」
「教えてよ・・・・・・」
「そりゃあ、大切な女だからな。優しくしたくなるさ」
苦しんでばかりいるグレイスを見るのは嫌だから、エメラルドは力になりたいことをグレイスに言った。
「アクア・・・・・・」
「はい」
「私と一緒にいるときくらい、力を抜いたらいい」
無理をしてしまうと、また前のように倒れてしまう恐れがあるから。
「何も怠惰でいるように言っていない。頑張っているアクアも好きだ。だからこそ、無理をしてほしくないんだ」
「あっ・・・・・・」
目を閉じているエメラルドが顔を近づけ、グレイスの唇と重ねる。
驚いたグレイスが半歩後ろに下がろうとすると、エメラルドの腕がグレイスに絡まり、さらに引き寄せる。引き寄せられて、熱と痺れを感じているグレイスは抵抗できなくなり、彼と同じように目を閉じた。
互いの唇が離れたときに甘い吐息が零れ、エメラルドは目を潤ませているグレイスを覗き込んでいる。
「目を逸らすことないだろ?」
「だって、急に・・・・・・」
自分は今、どんな顔をしているのだろう。
「君が悪い・・・・・・」
「どうしてよ?」
「そりゃあ・・・・・・」