恋するリスク
「ああ。えっと、この前・・・一緒に出かけたの。」

佐藤くんの名前が出ただけで、私の胸はドキンと鳴った。

たちまち気分が明るくなると、穂乃香の目はキラリと輝く。

「えっ!?付き合うことになったの?」

「ううん。まだ、そういうんじゃないけど。

・・・いい感じでは、あるかな。」

照れながら私は報告。

「へええー、そうなんだあー。いいじゃない。

それで、付き合おうみたいな話にはならないの?」

目の輝きを増して、穂乃香は身を乗り出してくる。

「まあ・・・そんなようなことは、言ってくれるけど。」

「そんなようなことって?」

「好きだとか・・・守りたいとか。」

言いながら自分で恥ずかしくなって、私は無意味にグラスの水滴を触りだす。

「ええっ!?そんなこと言われてるのに付き合わないの!?

なんで?真緒も、もう好きなんでしょう?」

穂乃香の目が、輝きから驚きに変わる。


(やっぱり・・・穂乃香はそう思うよね・・・。)


「うん・・・。年下だとか、また仕事がらみの人かっていうのももちろん気になってるけど。

やっぱり一番は、西村先生かな。」




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