恋するリスク
「別に、もう関係ないでしょう。別れてるわけだし。」

「そうだけど。さっきみたいな感じだよ?

どこまで本気かわからないけど・・・私が他の男の人と仲良くするのはイヤみたいで。

もし付き合ったら、佐藤くん、仕事しにくくならないかなって。」

私が言うと、穂乃香は「あー・・・」と唸るような声を出し、眉を寄せて顔を曇らせた。

「まあ、確かにね。思ってたより、真緒に未練はありそうだよね。

自分から振ったくせに。めんどくさい男だ。」

「うん・・・。」

「でも、佐藤くんだってモテるでしょう。

真緒があんまり焦らしてたら、ほかの子に取られちゃうかもよ?」

「えっ・・・!?」

考えてもみなかった穂乃香の発言に、私の胸はドキリとする。


(そんなこと・・・思ってもいなかった。)


ものすごく有り得ることなのに。

佐藤くんはかっこいいし、実際、うちの病棟にもファンはいる。

焦らしてるつもりはなかったけれど、返事をしない私に愛想をつかす可能性だって、もちろんある。

ぶるりと悪寒がするように、突然不安に襲われた。




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