恋するリスク
「!!・・・佐藤くん!!」

そのまま彼に駆け寄ると、スーツ姿の大きな背中にしがみつく。

「わっ・・・!藤崎さん!?どうしたんですか?」

首を傾げて後ろを確認した佐藤くんは、そのまま身体を硬直させる。

「行かないで・・・!」

「え?」

「佐藤くんのことが好きなの。」

スーツのジャケットをきゅっとつかむ。

勇気を振り絞ったわけじゃない。

ただただ自然に、佐藤くんへの想いが言葉になって溢れ出た。

「だから、そばにいたいし、そばに・・・いてほしいの。」

涙がこぼれる。

今更、なんてわがままな願い。

いままで、ずっと待たせていたのに。

それでも私は、この気持ちを伝えずにはいられなかった。

「藤崎さん。」

佐藤くんがゆっくりと振り向く。

正面に向き合うと、そのまま私を抱きしめた。


(!!)


彼の胸に、顔をうずめる。

そのあたたかさを感じると、私の涙は次々にあふれた。

「どこにも、行かないですよ。」



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