恋するリスク
パンケーキのお店を出ると、そのまま、ショッピングモール内のスーパーに向かった。

今日の夕食の材料を調達すると、彼の車に二人で乗り込む。

駐車場を滑るように降りていき、道路に出ると、外はもう薄暗かった。

「疲れてない?夕食作るの大変だろ。」

チラリと助手席に目線を向けた佐藤くんが呟く。

「うん、平気だよ。簡単なものだし。」

「そっか。なんかあったら言って。手伝うから。」

「うん。ありがとう。」

今日は、佐藤くんの家で夕飯を作る約束をしていた。

料理が得意なわけではないけれど、簡単なものはそれなりに作れる。

簡単で豪華に見えるシチューは、市販のルウを使うので、とりあえずは美味しく出来上がるため、人に振る舞うときには結構作るメニューの一つ。

夏はこれがカレーになる。


(それと・・・。)


夕食作りともうひとつ。

私は、心の中で、自分の中の決意を佐藤くんに告げる準備をする。

「あの、佐藤くん。」

「うん?」

「今日、泊まってもいいかな?」

「えっ!?」

ハンドルが少し、ふらついた。

どうやら動揺したらしい。





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