恋するリスク
「う、うん・・・。」

勇気を出してそっと触れてみる。

まさにサメ肌のその感触に、少しぞくっとするけれど、されるがままのその姿はなんだか可笑しくて、徐々にかわいく思えてきた。

「ふふっ。ほんとだ。なんかかわいい。」

「でしょ。」

2人でネコザメと戯れていると、突然、私は肩のあたりに妙な衝撃と感触を感じ、「ひゃあっ!」と大きな声を上げてしまった。

「どうしたんですか!?」

驚いた佐藤くんが水面から手を離す。

「なんか・・・肩に・・・ザラって・・・。」

「肩?」

佐藤くんは私の後ろを覗き込むと、「わっ」と言って目を丸くした。

「・・・ヒトデがいます。」

「ええっ!?ヒトデ!?」

そう言っている間に、ザラザラは、洋服の中をすべり落ちるように、肩から背中へ移動する。


(うううう・・・。気持ち悪い!!)


私は恐怖に身を震わせて、佐藤くんに背中を向けた。

「取って!!」

「えっ・・・!?オレがですか?」

彼は一歩後ずさる。

「そう!!他にいないでしょう!」




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