恋するリスク
「ほら!お姉さんに謝りなさい!」

「う・・・ご、めんな・・・さ・・・。」

お母さんに促され、泣きながら謝る男の子。

その姿はとても必死で、なんとかきちんと「ごめんなさい」を言おうとしているようだった。

「いえ・・・。大丈夫ですよ。もう、取ってもらったし。」

先ほどの恐怖を抑えつつ、なんとか笑顔でそう答える。

「本当に・・・すみません・・・。

クリーニング代、出しますので。」

何度も頭を下げながら、お母さんは財布を取り出す。

「あ、あの、本当に!そんな高いものじゃないですし。」

「でも・・・。」

こういうときは・・・どうしたらいいんだろう。

この程度の子どものいたずらで、そこまでしてもらうのも気が引けるし・・・。

お母さんも私も、お互いに対応を困っていると、突然、男の子が自分のリュックを背中から降ろし、なにやらごそごそと探し始めた。

そして、「はい!」と一枚のタオルを取り出すと、私にそれを差し出した。

「これ、あげる。」

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