恋するリスク
「・・・ファンが増える要素、ひとつもないでしょう・・・。」

「いえいえ。

あんなテンパってる藤崎さん、初めて見ました。」

相変わらず嬉しそうに、佐藤くんは言う。


(酔いつぶれてる姿は見せるし、テンパってる姿は見せるし・・・。

私、ダメなところばっかり佐藤くんに見せてる気がする。)


恥ずかしさで頬が熱くなる。

佐藤くんは少しかがむと、そんな私の顔を覗きこみ、いつもの笑顔を向けてきた。

「相当かわいかったですよ、テンパってるときの藤崎さん。」

「!」

至近距離のその表情に、私はこれ以上ないくらい、顔が火照って動けなかった。

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