恋するリスク
「佐藤くん、そこ、洋服屋さんあると思う。

入ってくれる?」

「ああ、いいですよ。」

ウインカーを出すと、佐藤くんはハンドルを左に操作した。

駐車場に車を置き、ショッピングモールの案内図を見る。

10店舗が集まっているものの、ほとんどは雑貨屋かカフェになっていて、洋服店は先ほど見たマネキンの置いてある店だけだ。

とりあえず行ってみよう、と、店の中に足を踏み入れると、一気にガーリーな世界に包まれた。


(う・・・かわいい・・・。)


普段の自分なら、絶対に入らないような店。

コットンやリネンで作られた服は、大人っぽいデザインながら、レースがふんだんにあしらわれていたりと、とてもとてもかわいらしい。

いつもは、キレイめでシンプルな装いが多い私。

中身はさておき、クールな印象の自分に、ここの服が似合うと思えない。

とはいえ、いまさらデパートに行けるわけもなく・・・。

どうしようかと悩んでいる私に、佐藤くんは近くに飾ってあるマネキンを指さした。






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