いつでも一番星
自分でも確かめられることを人づてに聞くのではなくて、ナツくんに近づきたいと思っているわたし自身が聞くべきだって、すんでのところでそう思い直せた。
もしかすると確認する前に、周りの噂話などでナツくんとあの子の関係を知ってしまうかもしれない。
そうだとしても噂を信じるのではなく、ちゃんと自分で確かめるべきだと思うんだ。
ナツくんと向き合うことをせずに後悔するのは嫌だから。
「……そっか、それ聞いたら安心した。平岡ちゃんが、ナツのことをちゃんと自分で知ろうとしてくれる子でよかったよ」
せっかく質問していいと言ってくれたのに、断るのは横峰くんの善意を踏みにじるようで申し訳ないなと思ったけど、向けられた言葉は意外にもわたしへの呆れなどではなく安堵のものだった。
ぱちぱちと瞬きして横峰くんを見る。苦笑いをした彼は、苦い思い出を語るように話してくれた。
「今までナツに惚れた女子の多くが、俺からあいつの情報を聞き出そうとしつこく聞いてきたことがあるんだ。それこそ自分で聞けるようなことを、わざわざ俺を介して知ろうとしてた。平岡ちゃんの考えとは正反対だったよ」
「……でも、その子達の気持ちもわからなくはないかも。ナツくんのことを知りたいって、話しかけるきっかけを探したくて必死だっただろうし……」
その女子たちの気持ちには思い当たる部分があるだけに完全には否定できず、横峰くんの視線から逃げてしまった。
わたしだってそんな、よかったなんて言ってもらえるようなことは何ひとつしてないよ。
「まあな、それは俺も思うよ。軽い興味本意で目立ってるナツに近づこうとするやつもいたけど、平岡ちゃんみたいに真剣な思いで仲良くなりたがってる子も確かにいたからな」
だけど……と横峰くんは顔を曇らせた。