恋愛遭難★恋は水もの〜パツンと教訓!〜

会社から近いオシャレな鉄板焼き屋さん。有名人もお忍びで訪れるというほどの名店。

地下にあり黒と赤で統一された店内。

各テーブルの間隔がかなり離れており間接照明がゆったりと寛げる空間を演出していた。



「ところで、ユイカちゃんの今日の服。淡い色のブルー、凄く似合うね」
少し微笑みながら神島課長が私を下の名前で呼ぶ。

言われて私は、自分の服を見下ろした。

淡いブルーのブラウス。神島課長は、私の斜め向かい側に座りじっと私を見ていた。


「どうもありがとうございます……」

ーーー緊張する。全く何してんのよ! 上野課長ってば!


そう。落ち着いた大人な雰囲気のする店に私は、神島課長と二人でいる。


緊張する私は、腕時計を見て時間を確認した。


「また、見てる」
向かい側にいた神島課長が、私の隣の椅子に移動してきた。

「え?」


「コレだよ、時計」
何気無い様子で隣に座ったあと、神島課長は私の左手を取り腕時計を指差した。


「あ、すみません!」
頭を下げる私。

「許さないよ。俺といてもつまらない?」
神島課長は、私の手を両手で包みこんで見つめてきた。




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