恋愛遭難★恋は水もの〜パツンと教訓!〜
寝室のドアをノックする音、次いで開く音がした。
ドアが開くと、枕のそばにいた黒い犬が一気にドアに向かって駆け出した。
「うわっ!」
ドア付近にいた課長が声を上げて、尻もちをつくのと私の金縛りが解けたのは、ほぼ同時だった。
「きゃああああ!」
起き上がった私は、やっと声をだせるようになり、今更叫び声を上げていた。
私の方へ駆け寄ってきてくれた課長。課長は、思い切り私をハグしてくれた。
「大丈夫か? ユイカ!」
コクコクッと頷く私を見て、安心したように課長も頷いた。
「あ、そうだよ! 水!」
私から離れ、急に大声を出す課長。
「え? 水って?」
「ちょっと、水まわり見せてもらうぞ!」
そういうと、私の家のバスルームやキッチン、トイレを走ってバタバタと見て回る課長。
「か、課長……」
「ああ、悪いな。こんな時間に…実は、今まで寝てたんだが……」