恋愛遭難★恋は水もの〜パツンと教訓!〜

電話を終えた男性が戻ってきた。

「話の途中で申し訳ありません。で、なんでしたっけ?」

ーーーえ? 話を掘り返す? もう、勘弁してよ。

「山田は、俺の」性懲りもなく繰り返す課長にも正直恐れ入る。


「女……ですか?」
微笑みを浮かべて、先に言ってきた男性に度肝を抜かれた。


ーーー先に言っちゃって! 真面目に恥ずかしい言葉なのに。


「……」
先に言われて課長は、面白くないようだ。少しだけ口が尖っていた。


ーーーか〜やだ! とんがってる! ガキみたいに口を尖らせないほうがいいですよって注意してやりたい!


唖然とする私をよそに2人の会話が続いた。

「俺も……かつて今のあなたみたいに他の男には触らせたくないほど愛した女性がいました。だから、貴方の気持ちがわかります」

男性は、課長に頭を下げた。
「すみませんでした。やたらと触ってしまって……あなたの大切な人なのに」

頭を下げた男性にまた驚かされた。

ーーーはあ? 何故、課長に謝るの? いや、違うし。私は課長の女とかじゃないし!
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