恋愛遭難★恋は水もの〜パツンと教訓!〜
惚れませんから!
自分の中でフツフツと沸き起こる闘志を私は感じていた。
ーーー絶対に負けない。課長にどんなことをされたり、言われたり、口説かれても! 私は屈しない。
何故なら、決めたことはやり通す! それが私のポリシーだからだ。
会計をする課長をみながら、手の指をパキパキと鳴らした。
「おい、山田さん。帰るぞ」
「わかってます」
店の外へ出てすぐに、課長が私を振り返った。
「なあ、あの店のマスターやっぱりインド人だよな?」
「え? いくら、少し顔が黒くて濃くてもインド人では無いですよ。課長、インド人ならですね、もっと…」
カレー屋さんを思い浮かべて説明しかけたときに、課長が私の肩を抱き寄せた。
ーーー肩、肩に手? スキンシップやり過ぎなんだけど。
課長の指を一本ずつ引き剥がしていると、ふいに声がかけられた。
「上野課長? と……あらっ! もしかして噂の2人?」
甲高い声にハッとする。
ーーーうわっ、また出たよ。早乙女さん、それに……。
早乙女さんの後ろに束になって立っているのは、うちの会社の社員達だ。
ーーーうっ、万事休す。
私は、めまいを起こして倒れそうだった。でも、幸いにも課長に支えられていたために倒れずに済んだのだった。