桃色クレヨン


『じゃあここで。』


そう言ったのは学校の最寄り駅だった。


『いや暗いし、家まで送るよ。』


俺がそう言うと。


『本当にここまででいい。』


そう言った。


もうこっち側に来ないで。


そう言ってる気がした。


『分かった。じゃあまた明後日の昼休み!』


『うん。』


そう最後に満面の笑顔をした。
< 34 / 61 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop