突発性ヴァンパイア・ガール!
「何もあんたにその拳銃で吸血鬼を倒せなんて言わないから安心しろ。

ただ、あんたは自分で自分の身を守れ。

吸血鬼になりたくなければな」


私はそれを受け取った。


ずしりと重い。


まじまじとその鉛色を見つめる。


今私が手にしているのは、人の命を奪うこともできる武器。


そう思うと怖かった。


怖くて震えそうになった。



「それから、この拳銃は他とは違う。


この拳銃は…」



吉崎君はこの拳銃の秘密について教えてくれた。


話を聞きながら、手に持った拳銃の重さを感じていた。


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