現代のシンデレラになる方法



合コンのようなノリで盛り上がった後、その場の流れで連絡先を交換することに。

昴が脳裏にちらついて少し渋った私に、一斉に友人から野次が飛ぶ。


「あんたそんな、お堅いから今まで独身なんだって」

「そうそう、そんな、結婚してくれるかも分かんない若い男と遊んでる暇ないのよ!」

「年の近い手堅い男にしないと!」


そんな友人達の勢いにのまれて、もう断れない雰囲気。

苦笑いしながら、男性陣と連絡先を交換することに。


時間は、もう夜の21時過ぎ。

そろそろ、帰ろうかな。


昴に迎えに来て、とレストランの場所を教えて早々にメールする。

都内からだと40分位かな。夜だから道路すいてそうだし。


連絡先を交換していなくなった男性陣。

私達はそれをいいことに、懐かしい高校時代の話題で盛り上がる。

そして、友人達の近況や、結婚生活の愚痴を聞いているとあっという間に時間は過ぎた。



[着いたよ]

そんな中、昴からのメールが。

友達と新郎新婦に挨拶して席を立とうとした瞬間。


「え、何、彼迎えに来てくれてんのっ?」

ちらっといつの間に盗み見したのか、大きな声で言う朋美。

「もしかして、その体の関係だけあるっていう曖昧な若い彼っ!?」

その声に反応した友人達の食いつき具合が半端じゃない。

興味津々で、もう若いとは言えない女共がきゃっきゃっと色めき立つ。

その三十路女を誑かす若い彼を一目見てやろうと出口へ押し寄せた。


……いやいや、ちょっと待って。本気で待って。

本当に外に、昴いるからさ。

絶対に会わせたくないんだけど……っ。


必死に止めるも酔ってるのと、集団心理も働いていつもより大胆な友人達。


……なんかどうにでもなれ。

今から謝っておくよ。

ごめん、昴。





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