現代のシンデレラになる方法
「えっ、綾子二次会来ないのっ?」
「うちら既婚者多いし、あんた独身だから来てくれると嬉しいんだけど」
「ま、結婚してるしてないに関わらず、あんたは昔からモテるからね〜。あっちの男達、あんた来るの楽しみにしてると思うよ」
「そうそう綾子狙い多そうだから、男性陣がっかりするって」
一斉にわーっとまくし立てられ、帰れない雰囲気に……。
しょうがない、ちょっと顔出して帰ろう。
二次会は、式場から割と近いところにある、イタリアンレストランを貸し切って行われた。
昴にメール打っとくか。
[ごめんちょっと二次会出てから帰るから、迎えいらない。ごめんね。]
そう、今日は結婚式が終わったら車で迎えに来てもらう予定だったのだ。
しかも、昴からの申し出で。
メールを送信してすぐ、昴からの返信が。
[明日休みだから、別に何時になっても迎えいけるけど。]
[分かった、じゃとりあえず帰るとき連絡する。]
……おかしい。
何でそんなに迎えに来たがる。
てか、そもそもなんで横浜まで迎えに行くなんて言い出したんだろうか。
私だって子供じゃないんだから電車で帰ってこれる。
もしかして、みなとみらい辺りでドライブデートしたいとか?
夜景綺麗だからなー。
それならそうと素直に言ってくれればいいのに。
「ちょっと、誰とメールしてんのよ」
「ほら噂の彼とでしょ」
「だめよ、そいつは。もっと結婚意識した相手探さないと本当行き遅れるよ!」
「何、何〜?どうしたの?」
「いやあの綾子がさ、今若い男に遊ばれてるみたいで」
「はぁー?何やってんの、バカじゃないの?そんな男すぐやめなよ」
「あんただったら他に男見つかるでしょ」
「てか、許せないんだけど。三十路近い女誑かすってどういうこと?」
酒の酔いもまわり好き放題言ってくれる友人達。
そんな中数人の男性グループが声をかけてきた。
「すいません、混ぜて下さーい」
「はーい」
一斉に皆の声が変わる。
すごいなこの豹変ぶり。
しかも朋美ってば、いつの間に結婚指輪外したの。