現代のシンデレラになる方法


私という1人の友人の見送りに、こぞってやってきた三十路女集団。

その迫力に車の中で一瞬目を見張る昴。

だけどすぐに計算つくした笑顔に。

車の中から、窓を開けて直接挨拶する。


「あ、どうも。綾子さんがいつもお世話になってます」

出た。昴の必殺、営業用スマイル。


「い、えいえ」

その瞬間凍り付く、三十路女集団。


何、このシャニ系のイケメン

完全にヒモでしょ

どんだけ貢いでんのよ、綾子

てかどんだけ貢いだら相手してもらえるの?

ちょっとあんた旦那いるでしょ!


ひそひそ話しているつもりだろうが、全てこちらに丸聞こえ。


「ちょっと、私一銭たりとも貢いでないからっ」


昴の耳にもしっかり届いているはずだが、一切顔には出さず。

笑顔をキープしたまま。


その様子を見て思わず感心してしまう。

すごいなー……。

あんた医者より、本当はアイドルの方が性に合ってたんじゃないの?



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