現代のシンデレラになる方法
そのまま抱きしめるとやっと大人しくなった。
これは納得してもらえたってことだろうか。
こんなに感情的になって泣く程のことかと思ったけど。
多分酔いも手伝って感極まったってとこだろうか。
しかし、良かった、これ以上の告白なんてとてもじゃないけどできやしない。
「……ごめんね、ありがとう昴。ちょっと大人げなかったね」
「いや」
しばらく抱きしめていると、そう言う綾子さん。
涙はもう完全に乾いてる。
しかし、その目はうつろうつろしていて今にも寝そうだ。
まさか、このまま寝るなんてことないよな。
ここまで人を振り回しておいて。
「ごめん、なんか泣いたら眠くなっちゃった……。昴勝手にお風呂入っていいから」
そう言ってベッドに入ろうとしたところ、そうはさせるかと腕を掴む。
そのまま、眠さでふぬけのようになった体を簡単にベッドに組み敷く。
「まだ終わりじゃないだろ?今度は俺の番ね」
「……俺の番?」
何のこと?とでも言いたげな顔。
人を迎えによこして、好きだと言えと強制的に言わされ続け、挙句の果て泣いてまで脅迫されたのに、今度は眠いって?
なんて自由人だ。
しかも俺にこれだけさせておきながら、自分だって他の男の番号聞いてきてるじゃないか。
断れなかったからといって、俺が全然気にしてないとでも思ってるのだろうか。
「俺だって、不安なんだけど」
こういうの素直に言えるのって年下の特権だと思う。
「自分で後がないって言っておきながら、他の男に目移りしてる場合じゃないだろ?」
そう行って意味あり気に微笑むと、綾子さんの頬が染まった。
「さぁ、俺がこれだけしたんだから、綾子さんには何してもらおうかな」
「お、お手柔らかに……」
更に目を細めて黒く微笑すると、綾子さんの体が震えおののく。
よかった眠気は覚めたらしい。
さて、どうしてもらおうかな。
そうだ、今日は全部綾子さんにやってもらおうかな。
だって、それ位の羞恥は味合わされた。
さぁ、最初はキスからしてもらいましょうか、綾子さん。
「い、いいわよ、そんなのお安いご用よ」
そう強がっていられるのも、いつまで続くやら。