恋はハチミツのように甘くない
「だったら なによ〜!
相手がいないだけよ!」

ハリセンボンのように
ぷっくら ほっぺを
ふくらまして 翔汰をにらみつけた。

「相手なってあげるか?」

「好きでもない相手に
そんなこと言わないの!」
そんなことを鈴華は翔汰にむかっていったが
翔汰の目は 嘘をついていない、本気の目だ。

「今日も一緒に帰ろうな
玄関でまってる」

そう言って 私の前から消えた。

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