恋はハチミツのように甘くない
「鈴華! おい!」

どこからか声が聞こえる

「おい! こっちだって!」

教室のドアから 手を
ぶんぶん振っている少年

この少年は小学5年生鈴華の2つ上のいとこの翔汰(しょうた)だ。

「なーに?!うるさいな〜」
「誰がうるさいだよ!
お前また 恋したいって
おもってたんだろー!」

鈴華の心をさとったように ニヤリと笑った。

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