ベランダから見える星
「千香の彼氏なんて一億積まれても絶対なりたくない…」


うなだれている拓海を見て思わず吹き出した私。


千香はそんな私達を見て頬を膨らませた。


が,ケーキが来た途端に笑顔へと変わった。



「拓海か…!?」


少し騒がしいと思っていたテーブルから聞いた事のある声が聞こえた。


拓海は声の主がすぐに分かったらしく表情を歪ませた。



「あれって…
 一ノ宮拓也じゃない?」


声の主…それは拓海の父親だった。


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