ベランダから見える星
「千香知ってるの?」


「何回かテレビで見た。
 もしかして拓海の……」


「一応親父だよ。」


拓海の冷ややかな声に黙る千香。


私は…無心でケーキを食べていた。


『一ノ宮拓也を見れなかった』が正しいけど。



「お前はこの間の子か…」


どうやら私の事を言っているらしい。


私は精一杯の笑顔で会釈をした。


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