ベランダから見える星
「別にそんなんじゃ…!!」


「えぇよ。
 せーちゃんが寝るまでここおるわ。」


葵は近くにあったイスに座り私の手を握る。


その手はすごく温かくて。


すごく安心できて。


そのおかげで私はすぐに眠りについた。


あの夢を見ることもなくぐっすりと……



翌日。


目を開けると自分の部屋…ではなく葵の部屋。


泊まったんだった…


起き上がろうと手をつ…きたかったのだが動かない。


動かない手を見ると誰かの…いや葵の手。


どうやらあのまま寝ちゃったみたいだ。


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