薬品と恋心
ティアは意を決して口を開いた。
「…私、城にいてはいけなくなったんですか?」
その言葉にメイドはきょとんとした表情を浮かべた。
「はぁ…あの、どうしてそのようにお考えに…?」
どうしてその結論になるのかわからない、とでも言いたげにメイドは片手を頬に当てた。
「荷物はまとめられているようですし、この服だって…」
ー出ていかせるための準備としか思えない。
胸がしめつけられて言葉があとに続かず、ティアは唇を引き結んだ。