躊躇いのキス
 
「じゃあ……
 うまくいくといいね」


店を出て、最後の強がりで雅兄の背中を押した。

雅兄は人の気も知らずに、「そうだな」なんて微笑んでいる。


「それじゃあ、あたしは……」

「どこ行くんだよ」

「え、だから……」

「合コンとか、言わないよな?」


さっきまでニコニコと笑っていたのに、またその顔は怒った顔つきに戻っていて、
もういったいこの人はあたしをどうしたいのか分からなかった。
 
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