躊躇いのキス
「べ、つにいいでしょ!!
仮の彼女なんだからっ……!
もうそれもさっさと解消しなよ!!!」
自分にはプロポーズをする彼女がいて……
それなのにあたしは、合コンすら許してくれなくて……。
あたしはキープでもされてるの?
プロポーズがうまくいかなかったときのためとか?
そう思うと、怒りも湧いてきて
ドン!と雅兄の胸を押した。
「だからっ……
別れてよっ……。
仮の彼氏なんかもうっ………んっ…」
雅兄は卑怯だ。
いつもそうやって、あたしの言葉を最後まで言わせてくれない。
雅兄の曖昧な気持ちのキスが
いつもあたしを引き留めるんだ。