躊躇いのキス
「まあ、その話はまた今度にしときな。
話すと長くなるし」
もっと根ほり葉ほり聞いてしまいたいところを、雅兄にとめられて中断させられた。
いいもん。
今度紫乃ちゃんに聞き出してやる。
「侑那さんのイメージ、そのままですね」
「え?」
軽く微笑みながら、紫乃さんからの言葉。
首をかしげると、彼女は言葉を続けた。
「神田先生から聞いていた通りです。
本当に放っておけない感じ。
妹みたい、って思ってしまうのもよくわかります」
「……」
あ、ちょっと傷ついた。
妹みたい、って……。
「あ、誤解しないでください!
妹みたい、って悪い意味じゃなくて……。
本当に守ってあげたくなるような子で、いつも笑っているから、神田先生も侑那さんのこと、最初恋心とか気づかなかったみたいで……。
だから結構悩んでたみたいですよ。
妹として見てきたはずなのに、それ以外の感情がある気がする、って……」
「姫様……。
どうか、このへんで勘弁して」
「ダメです。
女の子は言葉が大切ですから。
ほんと言うと、神田先生は、侑那さんが元彼さんと同棲して家を出て行ったくらいのときから、結構気になり始めてたみたいですよ」
「え……?」