*ヒーローボーイズ*
「ごめん、ごめんね和奈……あたしほんとは怖かったッ…あたしのせいで、あたしに関わったらあの子みたいに居なくなっちゃうんじゃないかってっ…」
「何言ってんの、私はずっとあんたの側に居る。…たとえ何があっても、絶対に美月をひとりになんかさせないんだからっ」
「うん、うんッ…ごめんね、ありがと」
あたし、ダメだな…迷惑掛けないって自分で決めたのに、それさえ出来ないなんて…
「……助けて、和奈ッ…」
「…ッ、美月来てっ」
「え?」
「あ、カバンも持って」
「……」
急にあたしの手を引っ張り外へと出た和奈。
「ど、どこ行くの?」
「大丈夫、あの人達ならきっと助けてくれるから」
あの人達…?
その後、和奈はある場所へとあたしを連れてきた。
…あれ、ここって確か。
「ねぇ、ここ明良達の…」
「そう、入るよ」
「あっ、ちょっ…」
何で倉庫に来たの?何か用でもあるのかな…
中に入れば大きな広間にたくさんの不良達が居た。
するとその中の1人がこちらに気付いて駆け寄って来た。
「えっと、明良さん達のお客さんですよね?」
「うん、今ちょっと話したい事があるんだけど」
「あ、すみません。今は出かけてて居ないんです」
「そうなの?…じゃあ、少しだけここに居てもいい?」
「はいどうぞ、あっ、椅子持ってきますね!」
「いや大丈夫、地面に座るから」
そう言って和奈は腰を下ろした。
「そんなっ、服が汚れます!明良さん達のお客さんを地面に座らせるなんて…っ!」
不良君は必死に立たせようとする。
「そのお客さんってやめてくれない?私達にはちゃんと名前があるの。私は和奈、こっちは美月。分かった?」
「で、でも…」
「あと敬語も禁止、あなた何年?」
「一応、高二です…」
「同い年ね、だからこれから敬語はなし」
「…しかし「分かった?」…ハイ」
恐るべし和奈、不良君を黙らせちゃったよ…