*ヒーローボーイズ*
一体何があったのッ…
「……っ、羽月ッ」
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「あたしはどこに行けばいいのか分からなかった。でも、妹を助けたい一心でただ走った…」
「私もその後を追ったんだけど途中で見失っちゃったの」
拳を握り締める、爪が食い込んでジンジンと掌が痛んだ。
「あの時、あたしがもっと早く羽月の元へ行ってたらあの子はッ…死ななかったっ!あたしのせいだ!…あたしのっ…」
ポタポタと涙が落ち、床に黒いシミが出来ていく。
「あれは美月のせいじゃないっ、落ち着いて」
「違う、あたしのせいなの!…ごめんね羽月っ…怖かったよねッ…」
あの日の事を思い出すだけで涙が止まらない。
出てくるのは涙と悲しみと、助けてあげられなかった後悔の気持ち…
「美月ちゃん、落ち着いて?大丈夫だから、ね?」
「ふぇ…もうやだよッ、怖いよ」
「っ、美月!」
泣きじゃくるあたしを強く抱き締めてくれる和奈。その温もりは暖かく……逆にあたしの涙はとても冷たかった。
「……っ…タスケテ」
そう、聞こえたか分からないほど小さな声を無理矢理押し出した。
けれど1人、その声を受け止めてくれた。
「……泣くな」
「ふッ……あ、いと?」
「そうだよ美月ちゃん、ハイこれで涙拭いて?」
「あき、ら…」
「男は女の涙によえーんだよ!」
「…修二」
「「泣くのは俺達の前だけにしなよー♪」」
「…んッ……風希、風磨」
流れ続ける涙を優しく掬ってくれた双子。
「クスッ、美月…あんたには心強い仲間がいるじゃん。勿論私もだからね?」
「か、和奈ァ…ッ」