*ヒーローボーイズ*


「ねぇ!今日はどこ行くの?」

「そうだなー、羽月が行きたい場所ならどこでもいいぞ」

「ほんと?!やったァ!」




……智樹、ごめんね?あたし星矢の側を離れたくないの。




これが悪いことなのは分かってる、でもこの気持ちを止めることなんて出来ない。




心の中で智樹に謝ってあたしは星矢とのデートを楽しもうと思った、けれど…楽しくなるはずのデートはこの後、無残にも砕け散った…





~美月~




「ふぁ…ッ、もう朝か」



ベッドから出ると洗面所に向かい顔を洗い歯を磨いた。


その後朝ご飯は食べずに家を出た。



現在8時過ぎ。




家を出るとすぐに後ろから聞き覚えのある声が聞こえた。



「美月ーっ」

「和奈、おはよー」

「おはよ、うーちゃんはまだ帰って来てないの?」

「そう言えばまだ居なかったなー」

「やっぱり朝帰りなんだね」

「だね(笑)」




チャララ〜♪チャッチャラ〜♪




朝から和奈と羽月の話題でテンションが上がってると、あたしの携帯の一本の電話が入った。




「もしもし、……え、羽月?」

「うーちゃん?」

「どうしたのそんなに慌ててっ…えっ?あ、ちょっと羽月!?」




凄い焦った声の羽月の声、その側から男の声が聞こえた。




「何かあったの?」

「……行かないと、羽月が助けてって言ってた!」

「ちょっと待って!美月!!」




あたしは走った、和奈が止めようとするのを無視して足を動かした。





『みぃ姉、たす…けッ』




掠れた声が微かに震えていた。
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