レモンキャンディ
竜は私の元へやってきて上から下まで眺めた。
「泣いたのか?」
「竜にはどうでもいい話でしょー。」
「んな、どうでもいいって言い方はないだろー。」
最近さらに過保護になってしまった竜のことをちょっとめんどくさいとか思ってしまっていた。
「はいはい。そーんなに私のこと好きなんですねー。」
冗談でいった。私は冗談で言ったのだ。
無言になる竜に違和感を感じて目を向けると。
それはもうりんごどころの赤さじゃなくて熱があるのかと思った。
「りゅう?」
つぶやくと竜はハッとした。
「なんでもねーよ。とにかく、大丈夫そうでよかった。」
そういって回れ右をして帰ってしまった。
その後ろ姿でも見えた耳はやっぱり赤かった。