レモンキャンディ






彼はハチ公の近くにいた。



いつもみる制服。
たぶん部活帰りだろう。



「高橋さん、家にいたわりにはすごく早いじゃん。」



彼はちょっとぶすっとした声でいう。



そんな彼もすごく可愛くてやっぱり愛しさがこみあげる。



「本当は竜ママとデートしてた。」



「竜って、E組の?」


「うん。仲良いんだ!」



そうなんだ、と言って勝手に歩き始める。


その後ろを少し早歩きで追いかける。



「どこいくの?」



「ん?内緒。まだ時間あるからちょっと寄り道。」



そういって彼はセンター街へとつながる交差点の前まで来た。







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