AfterStory~彼女と彼の話~
◇SAKURA2026〜“四つ葉の三姉妹編”〜”
ー桜、ひらひら、舞い降りてー…ー

side宝条真琴

「レジャーシートはこの範囲で良いんですか?」
「ほぼ四つ葉の人達が来るから、もっと広く取らないと駄目ですよね?」
「こっちのスペースにもレジャーシートを広げますか?」

私が水色のレジャーシートを大きく広げ、九条さんと星野さんも一緒にレジャーシートの位置をあーでもないこーでもないと言いながら広げる。

風で飛ばされないように荷物を置いて、四つ葉の三姉妹でレジャーシートの上で寝転んだ。

ピンク色の花びらの大群が青空を覆いつくす位に咲いていて、綺麗…。

「場所取りに名乗り出て良かったです」
「私も姫川編集長のキツい言葉を聞かないで済むので、助かりました。宝条さんは?」
「ずっとノートパソコンの液晶画面を見ていて、目が痛かったので助かります」

3人でくすくすと笑い、私は舞い降りてきた花びらをキャッチしようと手を伸ばしてみるも、上手く取れなかった。

「取れなかった…」
「この場に姫川編集長がいたら鼻で笑いそうですね」

九条さんの言葉に3人で姫川編集長の顔を浮かび、うん、そう笑うかも。

「この間、“知り合い”とお花見をして、いっぱい桜の写真を撮りました」
「良いですね。私も彼とお花見をしましたが、いつもと違うお花見の仕方が出来て嬉しかったですし、写真も撮りましたよ」
「見ても良いですか?」
「見ます?」
「見ます!見ます!」

3人で体を起こして、九条さんがスマホから見せてもらった桜の写真のアングルが今まで見たことのない場所からのアングルだったので凄い。

「私はこれです。“知り合い”の友人が住んでいるマンションにお邪魔させてもらって、たまにはこういう場所から桜を見るのも良いなって」

星野さんが見せてくれた写真もまた良くて、良いなぁ。

「宝条さんは彼氏さんとお花見をしました?」

写真、見せても大丈夫かな?

取り敢えず荒木さんが写ってはない筈だから、スマホの画像フォルダから撮影した写真を表示させて2人に見せた。

「わぁ、これ凄いですね」
「こんな場所があるなんて知らなかったですよ」
「はい。私も初めてこういうお花見の仕方があるんだなって、夢中で撮っちゃいました」

3人それぞれのお花見と恋バナで盛り上がり、空が段々と夕方に色が変わっていって、四つ葉のお花見が始まろうとしていた。
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