AfterStory~彼女と彼の話~
side水瀬幸雄
美空と一緒に南山が住むマンションに招待され、いざ来てみれば、俺が住むマンションよりも高層でやっぱ公務員は違うなと思ったし、美空も余りの高層さに口がぽかんとしていたな。
そしてエレベーターの中で受付の男性から南山の日常の様子を聞き、やっぱ公務員は違うなって思った自分が恥ずかしくなった。
こんなにも南山の事を気にかけてくれる人がいるのって幸せな事で、俺は今後も南山が穏やかに過ごせるなら美空と一緒に、または俺だけでも訪ねてこようと思う。
美空と手を繋ぎながら南山の自宅のインターホンを鳴らし、ドアが開かれると南山と東雲さんが出迎えてくれて、初めて南山の家に入った。
リビングに通されるとマンションのショールームの広告か?と思えるくらい家具が立派で、ソファもセンスよく配置されていて、お土産を渡そうと美空と一緒に南山に差し出す。
「これ、俺の同期から教えてもらった今川焼といちご大福だよ」
「ありがとうございます、おっと…」
南山の足元に猫が一匹やってきて、その猫はぐるぐると南山の周りを回る。
「可愛いですね」
美空はしゃがんで猫の様子を見て、微笑んでいる。
「飼っている猫で、抱いてみます?」
「それだったら彰、私がその箱を持つよ」
「いい。俺が運ぶから、沙紀は猫と一緒にいてあげて」
南山がキッチンに行こうとしたので、俺も南山の側にいき、一緒に食器棚からお皿を出す。
「ありがとうございます」
「ううん。後輩の家に来るのが嬉しいし、忙しいのに時間を作ってくれてありがとう」
「なんか照れます」
南山の照れた顔に俺もにこやかになり、受付の男性が言うようにもっと穏やかになってくれたら良いな。
2人でお菓子とお茶をリビングに運び、テーブルに置いて、色々な話題をしながら時間が過ぎていく。
「今日水瀬先輩達を呼んだのは、もう一つ目的があったんです」
「目的?」
「ベランダに出ると分かります」
南山が席を立ってベランダを開けて、どうぞとしてくれたからみんなで外に出てみる。
「この下の景色を見せたかったんです」
「おぉ」
「綺麗です!こういう場所から観るの、初めてです」
美空が嬉しそうになるのは、俺達がベランダの下を見ると川沿いに沿って桜並木が続いていて、こんなに上から桜を見るなんて初めてで、言葉が上手く表現が出来ない。
「下から見上げるのもいいですが、こういう高さって良いなって」
「これはこの高さから観るのが良いよ」
「良かった」
俺の目の前で南山は満足気に微笑んでいて、バスケ部の時は余り笑顔を出していなかったのに、こうして笑顔を見せれるようになったのは、東雲さんのお陰だろうな。
南山は気づいていないと思うが東雲さんを見る表情が凄く想っていて、きっと警察の仕事は色々とあるだろうし、日常を穏やかに過ごしたくてもそうはいかない事がありそうだ。
でも受付の男性が南山の変化を楽しんでいるように、これからも俺も美空と過ごすときは穏やかな日々にしていきたいな。
4人で食事を済ませ、楽しい時間はあっという間に過ぎていき、今は美空と東雲さんがリビングで猫と遊んでいて、俺と南山は2人でワイングラスを持ってベランダに出ている。
「楽しい時間と綺麗な景色をみせてくれて、ありがとう」
「俺も楽しかったです」
「うん。今度は俺の部屋に来てよ」
「是非」
南山はワイングラスに口をつけ、一口飲んで、遠くを見る。
「水瀬先輩は恋人と将来の話しをするんですか?」
「そうだなぁ、今は仕事が優先ってあるけど、ちゃんと考えているよ」
「俺…、詳しくは言えないですが、先輩の奥さんをある事件で凄く傷つけて…」
南山は俺の方には顔を向けず、ずっと前を向く。
「俺だけこんな穏やかに過ごして良いのか、でも沙紀や水瀬先輩達と過ごした…い自分が…」
「うん」
俺は空いている手で南山の背中をぽんぽんと優しく叩く。
「すいま…せん…、沙紀との将来を考えていきたいのに、俺って我儘ですよね」
「そんなことはないよ。その先輩も奥様も時間はかかるけど話し合ってみたらいいし、南山なら大丈夫」
「そうですか?」
「うん。話し合ってみたらとか、大丈夫の言葉は俺の大事な同期から借りちゃったけど、事実それで美空と話し合って想いが通じたんだ」
その言葉をくれた俺の大事な同期である仁に感謝だし、今度は俺がその言葉を次に繋げる役目だな。
「いつでも聞くし、恋バナも大歓迎だよ」
「ありがとうございます。どうやって恋人と知り合ったんですか?」
「俺が勤めている出版社でさ、高坂専務が発案した歓迎会でー…」
そこからは時間が許す限り、南山と恋バナ時間を過ごした。
美空と一緒に南山が住むマンションに招待され、いざ来てみれば、俺が住むマンションよりも高層でやっぱ公務員は違うなと思ったし、美空も余りの高層さに口がぽかんとしていたな。
そしてエレベーターの中で受付の男性から南山の日常の様子を聞き、やっぱ公務員は違うなって思った自分が恥ずかしくなった。
こんなにも南山の事を気にかけてくれる人がいるのって幸せな事で、俺は今後も南山が穏やかに過ごせるなら美空と一緒に、または俺だけでも訪ねてこようと思う。
美空と手を繋ぎながら南山の自宅のインターホンを鳴らし、ドアが開かれると南山と東雲さんが出迎えてくれて、初めて南山の家に入った。
リビングに通されるとマンションのショールームの広告か?と思えるくらい家具が立派で、ソファもセンスよく配置されていて、お土産を渡そうと美空と一緒に南山に差し出す。
「これ、俺の同期から教えてもらった今川焼といちご大福だよ」
「ありがとうございます、おっと…」
南山の足元に猫が一匹やってきて、その猫はぐるぐると南山の周りを回る。
「可愛いですね」
美空はしゃがんで猫の様子を見て、微笑んでいる。
「飼っている猫で、抱いてみます?」
「それだったら彰、私がその箱を持つよ」
「いい。俺が運ぶから、沙紀は猫と一緒にいてあげて」
南山がキッチンに行こうとしたので、俺も南山の側にいき、一緒に食器棚からお皿を出す。
「ありがとうございます」
「ううん。後輩の家に来るのが嬉しいし、忙しいのに時間を作ってくれてありがとう」
「なんか照れます」
南山の照れた顔に俺もにこやかになり、受付の男性が言うようにもっと穏やかになってくれたら良いな。
2人でお菓子とお茶をリビングに運び、テーブルに置いて、色々な話題をしながら時間が過ぎていく。
「今日水瀬先輩達を呼んだのは、もう一つ目的があったんです」
「目的?」
「ベランダに出ると分かります」
南山が席を立ってベランダを開けて、どうぞとしてくれたからみんなで外に出てみる。
「この下の景色を見せたかったんです」
「おぉ」
「綺麗です!こういう場所から観るの、初めてです」
美空が嬉しそうになるのは、俺達がベランダの下を見ると川沿いに沿って桜並木が続いていて、こんなに上から桜を見るなんて初めてで、言葉が上手く表現が出来ない。
「下から見上げるのもいいですが、こういう高さって良いなって」
「これはこの高さから観るのが良いよ」
「良かった」
俺の目の前で南山は満足気に微笑んでいて、バスケ部の時は余り笑顔を出していなかったのに、こうして笑顔を見せれるようになったのは、東雲さんのお陰だろうな。
南山は気づいていないと思うが東雲さんを見る表情が凄く想っていて、きっと警察の仕事は色々とあるだろうし、日常を穏やかに過ごしたくてもそうはいかない事がありそうだ。
でも受付の男性が南山の変化を楽しんでいるように、これからも俺も美空と過ごすときは穏やかな日々にしていきたいな。
4人で食事を済ませ、楽しい時間はあっという間に過ぎていき、今は美空と東雲さんがリビングで猫と遊んでいて、俺と南山は2人でワイングラスを持ってベランダに出ている。
「楽しい時間と綺麗な景色をみせてくれて、ありがとう」
「俺も楽しかったです」
「うん。今度は俺の部屋に来てよ」
「是非」
南山はワイングラスに口をつけ、一口飲んで、遠くを見る。
「水瀬先輩は恋人と将来の話しをするんですか?」
「そうだなぁ、今は仕事が優先ってあるけど、ちゃんと考えているよ」
「俺…、詳しくは言えないですが、先輩の奥さんをある事件で凄く傷つけて…」
南山は俺の方には顔を向けず、ずっと前を向く。
「俺だけこんな穏やかに過ごして良いのか、でも沙紀や水瀬先輩達と過ごした…い自分が…」
「うん」
俺は空いている手で南山の背中をぽんぽんと優しく叩く。
「すいま…せん…、沙紀との将来を考えていきたいのに、俺って我儘ですよね」
「そんなことはないよ。その先輩も奥様も時間はかかるけど話し合ってみたらいいし、南山なら大丈夫」
「そうですか?」
「うん。話し合ってみたらとか、大丈夫の言葉は俺の大事な同期から借りちゃったけど、事実それで美空と話し合って想いが通じたんだ」
その言葉をくれた俺の大事な同期である仁に感謝だし、今度は俺がその言葉を次に繋げる役目だな。
「いつでも聞くし、恋バナも大歓迎だよ」
「ありがとうございます。どうやって恋人と知り合ったんですか?」
「俺が勤めている出版社でさ、高坂専務が発案した歓迎会でー…」
そこからは時間が許す限り、南山と恋バナ時間を過ごした。