初恋相手はゲイでした。
え? え? え?
私……今、先輩に頭を……
「あー! 葵ったらこのみちゃんの頭なでなでしてる。セクハラで訴えるぞー」
「類、ちょっとうるさい」
先輩たちは普通にふざけてるけど、私の心臓が鳴りっぱなしだ……
「このみちゃんこのみちゃん」
「は、はい……」
いつのまにか汐崎先輩と言い合いをやめていた二階堂先輩が私の側に来る。
「あのさ、本当にこのみちゃんが嫌じゃなかったら、また明日って言うかこれから毎日、俺たちと一緒にお昼食べない? 迷惑……かな?」
「そんな……! そんなことない、です。私で良ければ先輩たちとご一緒させてください」
私の返事に、先輩たちはみんな優しく微笑んでくれた。