Wonderful DaysⅢ【berry’s cafeバージョン】
絶対に薬を飲むまいと、きつく唇を引き結ぶ。
「お? まだ抵抗するみたいだぜ、この女」
そんな私の抵抗を、面白そうに見ていた大男は
「時間の無駄だからやめておけよ。これ飲んで、一緒に気持ちよくなろうぜぇ」
顎をつかんで、無理矢理口を開かせようとしてくる。
絶対に飲みたくないのに。
男の手に強い力が込められて、徐々に口が開いてきてしまう。
「もうちょっと開けよ」
薬が入れられる程度まで開くのを待っている男が、私の口元で手を止めて催促する。
このままじゃ……
飲まされた後の姿を想像して、ぎゅっと目を固く閉じた時。
重い扉が開く音がして、誰かが入って来る気配を感じた。